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弊社のシステムには「口コミ対策機能」があります。しかし——
「口コミ対策は、特に何もしていません」
と語るのが、イーヘルスクリニック新宿院の天野先生です。
それにもかかわらず、
自然と良い口コミが集まり、紹介で患者が増えている。
一体なぜ、そんなことが起きるのか。
今回は、単なるシステム導入にとどまらない、 天野先生の哲学をお伺いしました。
本日はよろしくお願いします。まず、この病院のコンセプトについて教えてください。
こちらこそよろしくお願いします。
当院は「必要なときに、対面でもオンラインでも医療を受けられる」というコンセプトで設計しています。これは日本ではまだ珍しい形かもしれません。
背景には、「働く人の健康とパフォーマンスを医療で支えたい」という思いがあります。私は大学院で、働く人の健康とパフォーマンスの関係を研究してきました。
たとえば「プレゼンティズム」という考え方があります。これは、病気を抱えながら働くことで、本来のパフォーマンスを発揮できない状態のことです。不眠や頭痛、花粉症、男性更年期など、一見軽そうな症状でも、生産性には大きな影響を与えます。
確かに、病院に行くこと自体が負担ですよね。
まさにそこが問題です。
今の日本の医療は、受診に2〜3時間かかることも珍しくありません。忙しいビジネスパーソンにとっては、有給を取らないと通えないレベルです。
その結果、どうなるか。「分かっているけど行かない」→「放置」→「悪化」という流れになります。
実際、健康診断で異常が出ていると分かっていても、時間がないから通院しない人は非常に多いです。
それをどう解決しているのでしょうか?
徹底的に「時間を奪わない医療」を設計しています。
極端に言えば、会議の合間でも受診できます。「通院のハードルを下げる」ことが、継続治療のカギなんです。
医療というより“行動設計”に近いですね。
そうですね。私は「行動変容」に強い関心があります。
人の健康や行動は、本人の意思だけでは決まりません。会社・環境・文化・経済など、さまざまな要因に影響されます。
それを変える方法は大きく2つしかありません。1つは制度(政策)を変えること、もう1つは「個人の行動」を変えること。私は後者にアプローチしています。
その背景にはどんな知識があるのでしょうか?
大学院では「社会疫学」を研究していました。環境と健康、行動の関係を扱う学問です。
そこから派生して、行動経済学の考え方も医療に応用しています。「どうすれば人は自然と行動を変えるのか」を医療設計に取り入れています。
効果は出ていますか?
出ていますね。特に忙しいビジネスパーソンの方が、対面診療とオンライン診療を使い分けながら、継続して通院してくれています。
「この仕組みは間違っていなかった」と実感しています。
今後の展開について教えてください。
日本の保険医療は非常に優れていますが、基本的には「70〜80点の健康」を目指す仕組みです。
でもビジネスの世界では、80点と100点の差が結果を大きく左右します。
だからこそ、保険診療と自費診療を組み合わせて、その人にとって最適な状態を提供したいと考えています。
最後に、特徴的な取り組みを教えてください。
重要なのは「診療後」です。
病院は通常、月1回など限られた接点しかありません。そこを補うために、LINEなどを活用したアフターフォローを行っています。
しかも一律ではなく、高血圧・糖尿病など、個別に最適化したフォローを提供しています。これによって、医療を「途切れさせない」仕組みを作っています。
「もっと早く知りたかった」というのが率直な感想でした。
私は高血圧で近所の通院していますが、一度の受診で半日潰れることもあります。10分の診察のために、2〜3時間待つのが当たり前です。
正直なところ、「現役世代は後回しにされがちなのも仕方ない」そんな諦めに近い感覚すら持っていました。
しかし、天野先生はこの問題を"仕組み"で解決されていました。
15分で終わる診療。オンライン診療。薬の配送。
これらは単なる利便性ではなく、「医療を継続させるための設計」だったのです。
その根底にあるのは、「より健康に生きる」という本質への徹底した向き合い方でした。
特に印象的だったのが、医療を"70点で終わらせない"という言葉です。ビジネスの世界では、80点と100点の差が結果を大きく分けます。
その中で、健康もまた"パフォーマンスの一部"として捉え、そこに本気で向き合っている医療機関は、これまでほとんどなかったのではないでしょうか。
だからこそ、このクリニックは単なる「病院」ではなく、働く人の未来を支えるインフラに近い存在だと感じました。

天野 方一 院長
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